Ubuntu Studio 24.04 + ZOOM AMS-44でライブ用PCを構築
これは自分用の走り書きメモをchatGPTでまとめたモノです
ライブでStudio Oneのショーページを使いたい。
現在、WindowsノートPC(Ryzen 7 4700U)でStudio Oneを使っているのだが、時折プチノイズや音の途切れが発生する。
バッファサイズを大きくしても、稀に音が途切れる。
DPCレイテンシーなどを色々調べてみて、機内モードにするとかなり改善したものの、100%ではない。
ライブなので、なるべくレイテンシーは大きくしたくない。
とはいえ、パソコンを買い替える予算もない(笑)。
そんなとき、Ubuntuには低レイテンシーカーネルがあり、Ubuntu Studioなら音楽制作向けの環境が最初から用意されていることを知った。
Studio One 7には以前からLinux版があることも知っていたので、
「これは試してみる価値があるかもしれない」
と思い、実際にLinux環境を構築してみることにした。
今回の目的は、
- ZOOM AMS-44をオーディオインターフェースとして使用
- Studio One 7のShowページを使用
- 同期音源を再生
- ギターをStudio One 7にリアルタイム入力
- これらをライブで使用
という環境を作ること。
果たして、Windowsで時々発生していた音切れ問題は解消できるのか。
Ubuntu Studio 24.04をインストール
Studio One 7のLinux版は、公式にはUbuntu 24.04を対象としているようなので、今回はUbuntu Studio 24.04を使用することにした。
ライブではStudio Oneを使うが、普段はWindowsでもStudio Oneを使いたい。
そこでWindowsとのデュアルブート環境にする。
Ubuntu Studioのインストール方法については、詳しい記事がいくつもあるので、ここでは割愛。
自分はRufusを使ってISOイメージをUSBメモリに書き込み、インストールした。
なお、インストール後にBIOSのBoot設定を確認しておく。
Windows Boot Managerが先になっていると、UbuntuをインストールしてもWindowsしか起動しない場合がある。
Studio One 7をインストール
Ubuntu Studioが起動したら、Studio One 7のLinux版インストーラーをダウンロード。
今回は.debパッケージで問題なくインストールできた。
ダウンロードした.debファイルをダブルクリックするだけでインストールできたので、思っていたより簡単だった。
Studio Oneのサウンドセットについては、Windows側にあるサウンドセットのフォルダを指定すれば、Ubuntu側で改めてダウンロードする必要がない。
Ubuntu 26.04ではどうだったか
実はUbuntu 26.04も試している。
しかし、自分のスキルではStudio One 7の.deb版をうまくインストールできず、Flatpak版を使うしかなかった。
Flatpak版では、フォルダ設定やアクセス権の問題なのか、起動に非常に時間がかかるようになってしまった。
そこで26.04は諦め、今回はStudio One 7の公式対応に合わせてUbuntu Studio 24.04を使うことにした。
Windowsとのデュアルブートで時刻がずれる
デュアルブートにすると、WindowsとUbuntuで時刻がずれるようになった。
Ubuntu側で、
sudo timedatectl set-local-rtc 1
を実行。
これでWindowsとの時刻ずれは解消した。
Studio One 7にはWaylandが必要
次に
今回の環境では、Studio One 7はWaylandセッションでは正常に起動するが、X11セッションでは起動しなかった。公式にもwaylandと記載があったような。
通常起動時はX11になっていたので、最初はログアウトして、ログイン時にWaylandを選択していた。
毎回選択するのも面倒なので、Waylandをデフォルトにすることにした。
まず、
sudo nano /etc/sddm.conf
でSDDMの設定ファイルを編集。
[Autologin]セクションに、
[Autologin]
User=XXX(←自分のユーザー名)
Session=plasmawayland
と記述する。
ただし、Session=の値は環境によって異なる可能性があるので、先に、
ls /usr/share/wayland-sessions/
で確認しておく。
自分の環境では、
plasmawayland.desktop
があったので、
Session=plasmawayland
とした。
設定後に再起動。
sudo reboot
そして、
echo $XDG_SESSION_TYPE
を実行。
wayland
と表示されればWaylandで起動している。
これでStudio One 7も問題なく起動するようになった。
日本語入力でちょっと苦労する
ここは今でも完全には理解できていない(笑)。
起動のたびにWayland関連のメッセージが表示されるが、今回は解決を諦めた。
また、Studio One 7のLinux版では、今回の環境では日本語IMEによる日本語入力ができなかった。
しかし、ブラウザなどでは日本語入力が必要なので、Fcitx 5 + Mozcを設定する。
必要に応じて、
sudo apt update
sudo apt install fcitx5 fcitx5-mozc
sudo apt install fcitx5-config-qt
を実行。
KDEシステム設定の、
入力デバイス → 仮想キーボード
からFcitx 5を選択する。
入力メソッドについても設定して、Mozcを使用できるようにする。
このあたりは環境によって表示が違うようで、正直なところ自分でも完全には理解できていない。
Fcitx 5が動作しているかは、
fcitx5-remote -n
で確認できる。
mozc
と表示されれば、Fcitx 5でMozcが使用されている。
Studio Oneでは日本語入力できない
Studio One 7では日本語IME入力ができなかった。
また、Showのファイル名に日本語が含まれているものは、Studio One 7のスタートページで文字化けしてしまい、開くことができなかった。
そのため、Studio One 7で使用するShowファイルの名前は英数字にしておくことにした。
トラック名の入力や、ショートカットキーの検索なども日本語では入力できない。
ただし、テキストエディタなどで日本語を入力してから、Studio One 7にコピー&ペーストすることはできた。
ショートカットキーの設定やMIDIコントローラーの割り当てなどでは、この制限が意外と面倒だった。
日本語の歌詞の入力なんて絶望的。これはWindows側でやったほうがいい。
が、UI自体は日本語化できるし、showのファイル名は文字化けするくせにオーディオファイルのファイル名は文字化けしない。なぜ。
なので、一度設定してしまえばそれほど困ることはなさそう
オーディオ設定
次にオーディオ設定。
Ubuntu Studioの、
アプリケーションメニュー → Ubuntu Studio Information → Ubuntu Studio Audio Configuration
からサンプルレートやバッファサイズなどを設定する。
今回の設定は、
48 kHz / 64 samples
とした。
ライブでギターをリアルタイムに弾くので、できるだけバッファを小さくしたい。
オーディオデバイス自体の設定は、通知領域のスピーカーアイコンを右クリックして、
「音声デバイスを設定」
を選択。
今回はZOOM AMS-44を使用する。
再生デバイス・録音デバイスともにAMS-44を選択し、
「アナログサラウンド4.0出力 + アナログサラウンド4.0入力」
にした。
また、紛らわしいので使用しないオーディオデバイスはオフにしておいた。
Windowsで作ったShowをUbuntuで開いてみる
ここまでできたところで、Windows側でStudio One 7のAudio I/O設定を済ませたShowファイルをUbuntu側で開いてみた。
すると、In/Out設定を変更せずに、そのまま使用することができた。
これはかなり楽だった。
patchanceを開いて設定しなくても大丈夫ぽい、けど確証はない。
このあたりはうろ覚え。開いて確認したようないじったような
Showのオーディオファイルが読み込まれない
ところが、ここで別の問題が発生。
Windows側でShowを開いて確認すると、イベントの左下に歯車のようなアイコンが付いているものがある。
これらのイベントが、Ubuntu側で開くと読み込まれない。
最初は、
- サンプルレート
- トランスポーズ
- タイムストレッチ
- オーディオベンド
などが関係しているのではないかと考えた。
今回のShowについて調べてみると、読み込まれなかったファイルには、
- Ubuntu Studio側の設定と異なるサンプルレートのファイル
- m4aファイル
が含まれていた。
Ubuntu Studio側のオーディオ設定は48 kHz。
ところが、使用していた音声ファイルには44.1 kHzのものが混ざっていた。
さらにm4aファイルもあった。
コーデックをインストールしてみても、m4aファイルは読み込めなかった。
そこで、使用する音声ファイルをすべて48 kHzのFLACに変換することにした。
Windows版Studio One 7のバッチコンバーターを使えば、まとめて変換できるので簡単。
Windows側で対象ファイルを入れ替え、Ubuntu側でShowを再度開いてみる。
すると、
すべての音声ファイルが正常に読み込まれ、問題なく再生できた。
この問題については、今回の環境では「48 kHzのFLACに統一する」ことで解決できた。
ライブで使うため画面設定も変更
ライブ中にパソコンが勝手に画面OFFになったり、ロックされたりすると困る。
そこでKDEシステム設定から自動ロックなどを解除する。
ワークスペースの挙動 → スクリーンロック
「自動的にロックする」→ OFF
電源管理
以下をOFF。
- スクリーンを暗く
- スクリーンの節電
- セッションをサスペンド
これでライブ中に勝手に画面が消えたり、セッションがサスペンドしたりすることを防げる。
実際に使用している設定
今回、実際にライブ環境として動作確認できている設定値をまとめておく。
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| OS | Ubuntu Studio 24.04 |
| デスクトップ環境 | KDE Plasma |
| ディスプレイセッション | Wayland |
| ログインマネージャー | SDDM |
| Studio One | Studio One 7 Linux版 |
| Studio Oneインストール形式 | .deb |
| オーディオインターフェース | ZOOM AMS-44 |
| オーディオサンプルレート | 48 kHz |
| オーディオバッファ | 64 samples |
| 再生デバイス | AMS-44 / アナログサラウンド4.0出力 |
| 録音デバイス | AMS-44 / アナログサラウンド4.0入力 |
| 日本語入力 | Fcitx 5 + Mozc |
| Studio Oneでの日本語IME | 使用不可 |
| Showの音声ファイル | 48 kHz FLAC |
| Showファイル名 | 英数字 |
| Windowsとのデュアルブート | あり |
| RTC設定 | sudo timedatectl set-local-rtc 1 |
| 自動スクリーンロック | OFF |
| スクリーンの自動減光 | OFF |
| スクリーンの節電 | OFF |
| セッションのサスペンド | OFF |
SDDM
/etc/sddm.conf
[Autologin]
User=nemo
Session=plasmawayland
セッション確認
echo $XDG_SESSION_TYPE
結果:
wayland
Fcitx 5確認
fcitx5-remote -n
結果:
mozc
そして、肝心の音切れは?
ここが今回、一番知りたかったところ。
現在までのところ、
Windows環境では稀に発生していた音切れが、Ubuntu Studio環境では現在まで発生していない。
しかも、現在使用しているオーディオバッファは64 samples。
Windows環境で音切れ対策のためにバッファを大きくすることを考えていたことを思えば、かなり期待できる結果になった。
もちろん、まだ実際のライブ本番で長時間使用したわけではないので、これだけで「Ubuntu Studioなら絶対に音切れしない」とは言えない。
それでも、少なくとも今回の環境では、
Ubuntu Studio 24.04 + Studio One 7 Linux版 + ZOOM AMS-44
という組み合わせで、ライブ用PCとして十分使えそうなところまで持ってくることができた。
しばらくこの環境で実際に使ってみて、ライブ本番でも問題がなければ、WindowsノートPCからLinux環境への移行も現実的になってきそうだ。
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