Studio One 3でオーディオに合わせたテンポマップを作成する

2017年3月21日火曜日

DTM

t f B! P L

<演奏にDAWのテンポを合わせたい>

メトロノームに合わせていない生演奏などのオーディオデータに、重ねて他のパートを打ち込みたいなど、既存の曲に追加で編集するときは、その演奏に合わせてDAWのテンポも合っていると色々と便利。
他のDAWではタップテンポでテンポマップを作ることができるようですが、studio one 3ではそのような機能は見当たりませんでした。(自分が見つけられないだけ?)
 調べてみても、コレだ!という情報があまり見つからなかったので自分なりに考えて、忘れないようメモしておくことにしました。

 概要としては、演奏データに合わせてリアルタイムでリズム(メトロノーム)を叩いて録音して、そのリズムに合わせてDAWのテンポを刻んでいくやり方。
演奏を聞いて、波形を見ながらテンポマップを刻んでも良いのでしょうが、それだと刻むポイントがはっきりわかりづらいことがあるので、一度リズムを打ち込んだ方が視覚的にも把握しやすく、効率的だと思います。
ざっくりですが参考になれば。
(使用DAW:Studio One3 professional)

<方法>

1,オーディオトラックの操作とおおまかなテンポの把握

演奏データのトラックを作成します。
テンポには「追従しない」に変更します。
再生しながらリズムに合わせてテンポのところをクリックしていき、おおよそのテンポを割り出しておきます。
演奏トラックのトランジェント検出して、テンポ合わせの参考にします。
トランジェントを参考に演奏の1拍目を小節の頭に合わせます。
(2小節目などでも、とにかく小節の頭に1拍目を合わせればよいかと思います)


2,リズムを打ち込むトラックの作成

インストゥルメントトラックを追加します。
ここではImpactをロードしタンバリンの音色を使用しました。
(自分が聴きやすい音源でアタックがしっかりしてるものならなんでもいいかと思います)
演奏データに合わせて1拍ずつでリアルタイムレコーディングしていきます。
もしリズムがずれた部分があれば、演奏トラックのトランジェントを参考にしたりで必要に応じてクオンタイズします。

インストゥルメントトラックをオーディオに変換して、
トランジェントを検出しておきます。
トランジェントを検出しておくと、トランジェントの線と、カーソル線を重ねて見ることができるので、ぴったりと合わせやすくなります。
(画像はトランジェント検出前)
これでテンポマップを作る準備は完了です。

オーディオ化してからでも、イベントを分割して移動すれば、リズムは合わせやすいです。
もしよければ動画も参考にしてみてください。

3,テンポマップの作成

テンポトラックを開き、テンポトラックを1小節ごとに区切っていきます。
(1小節ごとに区切ってテンポを合わせていくとズレも少ないかと思います)
ここではまだテンポを合わせず小節ごとにぶつ切りにするだけでOKです。
(画像ではすでに合わせてしまっていますが…)

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マクロを利用すると便利でした。
studio oneのブラウザを開き、クラウド→Presonus Exchangeでtempoと検索すると16小節ごと自動で区切ってくれるマクロがありました。
マクロの説明は
”Insert 16 tempo changes at bars, rewind 16 bars”
と記述してあります。これは便利です。
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テンポトラックの区切りの上にマウスを合わせ、ctrlを押しながらクリック&ドラッグし、小節の頭をタンバリンのトランジェントに合わせていきます。
テンポが伸縮し、小節の長さもそれに追従するので、テンポが演奏に合うようになります。(オーディオデータは動かしません)
メトロノームをONにして再生し、メトロノームの音とタンバリンの音がピタッとあうか、耳で確認しながら、先頭から1小節ずつ合わせていくとうまくいくと思います。
これを曲の最後まで繰り返して完了です。


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